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PCライター 或間二郎氏の充実期

さて。

・・・って、「何が"さて"なんや!?」と自分でもツッコみたくなるくらい唐突なシリーズ再開。(;`ー´)

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これぞPCライターとしての真デビュー作である"Access95データベース作成のコツ"。
自分で考えていた本当のタイトルは、副題の"Access95で作るアプリケーション"なのだが、出版社の都合でこんなタイトルとなった。要するに、必ずしも書籍のタイトルを自分で決められるわけではない事も学んだ。( ´ー`)
中途半端な表現で何度か書いて来たが、実に三度目の"デビュー作"。今度こそ独り立ちした正真正銘の作品である。
出版社側からは、企画に関して何の注文も制約もなく、自由にやらせてくれた。"期待の大型新人"てわけや。

当時は、自分の勤務するA社も、バブル景気に乗って異常なほどの右肩上がりの業績で絶好調。"桐"で出来上がっていた社内システムも"Access95"でリニューアルし、それでもやるべき事が山ほどあるという意気軒昂な時期。
公私ともに充実期にあった中での作品だが、サラリーマンライターである事には変わりなく、執筆中は相変わらず21時就寝の午前3時起床~執筆作業という生活が続いていた。もちろん休日はほとんど終日"作品作り"に没頭。
それでも、何の苦労もストレスもなかった。会社でのハードウェア導入を含めたシステムづくりも、執筆活動についても、誰からも何の制約も受けずに自分の思いのまま。ストレスなどあるわけがない。まさに充実期だった。

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そして、素晴らしい成果となった。3刷増刷!!

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当時も、Accessの解説書はおびただしい数が出版されていたが、やはりまともなアプリケーションシステムの作り方を解説した単行本はほとんど存在しなかった。そして、本書は数少ない例外の中にあっても、サンプルアプリケーションのデザインを含め抜群に優れた完成度だった。評価されて当然であった。と、臆面もなく信じていた。

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自分は10万人に一人の天才だ。と自負していた。
その根拠は、業務システムを作れるような"Access"の使い手はおよそ一万人。その中で、実務に役立つようなアプリケーション作成能力と、ライターとしての能力を兼ね備えた人物は更にその10%にも満たないであろうという計算。

つまり、1000人÷1億人=10万人というイメージ。
いや、"根拠"とか云ってるが、何となくそう思っていただけである。まぁ、鼻高々だったわけです。
もちろん「上には上がある」事くらい分かっちゃいたがね。( ´ー`)

そのおかげで、めったに経験出来ない、得難い面白い体験も出来たのだ。以下、次号に続く。

PCライター 或間二郎氏の絶頂期

変則的ながら、ライターの仲間入りをして三年後、ついに最大のヒット作を生み出す事になった。
前作でそれなりの成功を収めた新進気鋭のライターに、エーアイ出版の田中女史から「Access97の事なんだけど。」と連絡。
かなり言いにくそうに、「次回はぜひ"入門書"を書いて欲しい。」との要請だった。
「"入門書"は本当は難しい。それを書く事によって更にスキルアップが図れるし、あなたの独特の視点でそれをしてもらえば成功間違いなし。」というような趣旨だった。凡百の入門書に辟易していた自分としては大いに惹かれる提案ではあったが、迷う事なくお断りした。
前作で自分自身の能力不足によるかなりの消化不良及び内容レベルの不満点があり、次回は本当に納得出来るものにしたかったためである。
だいいち、「入門書などいつでも書ける。」と高をくくっていた事もあった。( ´ー`)
そんな経緯はあったが、結局は今回も何の制約もなしに自由気ままに新作を書かせてもらえる事になった。
そしてその結果は・・・

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1年間にわたってコンスタントに売れ続け、ついに第5刷まで到達したのだった。
累計27,000部。大ヒットとまではいえなくとも、大変なヒット作となった。もちろんライターとしてのキャリアで最大の成功作である。

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当時のやりたい事はほとんどやり尽くしたというほどに最高の気合で臨んだ作品だったので喜びもひとしおだった。
そして、着手前に印税の交渉をした。それまでは 6%だったのだが、前作のヒットで実績も出来たのだから 10%にと主張したが、数度の交渉の結果、8%で決着した。特別ゴネる気もなかったので「次回からは必ず10%にする」という確約付きで。

単行本の執筆は、それ自体が大きな喜びだったので、カネに対する執着はゼロに近かったのだが、ある程度キャリアを積んでいくにつれ「印税は10%が相場」という事もとっくに知っていたのだ。別にエーアイ出版社が新人から搾取していたとはまったく思わないが、ヒットの実績が出来れば力関係も当然変わって来るし、交渉しない方がアホという事くらいは誰に教わらずとも身についていたのだ。

何で脈絡もなく唐突に古いシリーズを持ちだして来たのかというとですな・・・
BMWの新車をカンタンに買い替える事が出来た背景として、これは外せないなという事で思い出したのでした。(;`ー´)

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