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落日のVW

ブログを開設して以来、これまで時事問題や社会問題等に触れることは一切して来なかった。その理由は、言うまでもなくそれらは公開日記にはまったくそぐわないという事以上に、それらを語る知識も見識も持ち合わせないためという方が正直で良いか・・・( ´ー`)
これからもその方針は変わらないが、しかし。VW問題にはさすがに無関心を装うわけにはいかなくなった。

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理由はもちろん、現在の愛車である"ゴルフ"を製造販売している会社だから。
つい最近まで、わがトヨタ自動車との自動車界世界一競争にあと一歩で勝利目前という絶頂期にあるはずだった、VW(フォルクスワーゲン)社が奈落の底にすべり落ちて、更に地獄の淵にまで沈み込んでいきそうな事態となっているのである。
VW車は「華はないがそれなりに洗練されていて、質実剛健で完成度の高いクルマを作り、信頼度は No.1」のはずだった。

事件の核心がディーゼル車であり、それを販売していない日本では直接の影響が少ないためか、あまりテレビや新聞で取り上げられないので、ひょっとしてご存じないかもしれない方のために経緯をごくカンタンに

1.2013年に米国のウエストバージニア大学が実施した実際の路上想定での試験の結果、NOx基準値の35倍を検出したとの報告を受けた"EPA"(米国環境保護局)が、VW社に説明を求めたところ、のらりくらりといい加減な弁明を繰り返した
2."EPA"は、VWの態度に業を煮やして2016年度からの新型車の認可を拒否するとVWに通告し、ついにVWは"不正ソフト"の使用を認めた
3.2015年9月3日に明らかにされた"不正ソフト"の内容は、車両を認可するための排気ガス測定試験において、試験の間だけ排気ガス浄化装置をフル稼働し、その他の状況(実際の路上走行時)では浄化装置をオフにするというもの

いやはや、正に驚天動地。最高クラスの国家資格の試験の場で堂々と秘密カンニングをしていたのと同義である。
我が日本でそれをしていた事がバレた大学教授は、一夜の内にその地位や名誉を失ってしまった事件は記憶に新しい。
いや、そんなものはもちろん比較にならない。何しろ一個人などでなく、VW社は世界規模の大会社。シラを切り続けていたトップはあっさりと辞任したが、もちろんその程度で事が収まるはずもなく、事態が深刻になるのはこれからである。
VWの子会社である"アウディ"は当たり前、敬愛する自動車メーカーである"BMW"や"メルセデス・ベンツ"だってディーゼル車を大々的に販売しているのだから、疑惑の追求に対して無傷でいられるかどうか、誰にも分からないのである。

とにかく、VWのディーゼル車ユーザーはこれまでずっと基準値の40倍にも達する有毒ガスをばらまいて走行していた事になる。一部の面の皮の厚い人達以外は、もう愛車に乗れなくなるだろう。"クリーンディーゼル車オーナー"というプライドは木っ端微塵である。

そして。「インチキしていたのは本当にディーゼル車だけなのか?」という疑惑も当然湧いて来る事になる。(。-ω-)

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この事件の特殊性は実にたくさんある。たかが一庶民である自分が知っただけでも・・・

○フォルクスワーゲンのディーゼル車に特有の事件である(今は)
○日本と並んで、世界のどこよりも工業製品の品質に厳しいはずの、本国ドイツやヨーロッパの試験を問題なくクリアしていた
○ヨーロッパでは"CO2"削減を重視し、ディーゼル車を普及させるために"NOx"の測定は二の次だった(らしい)
○ヨーロッパの公的な自動車認可試験が、にわかには信じられないほどルーズだという事実が明るみになった
○鬼の首を取ったように何だか威張っている"EPA"だって、不正を見抜けていなかったのも事実
○アメリカでVW車のシェアが非常に低く、ディーゼル車の拡販によって事態を打開しようとしたため、一部の社員が不正に手を染めたという事に、今はなっている。しかし、アメリカではそもそもディーゼル車自体の普及率が極めて低いのにである
○事件が公になって、わずか半月足らずでVW社の時価総額から4兆円以上が消失した
○訴訟大国のアメリカで、天文学的なレベルの損害賠償請求がこれから長期間に渡って行われる見込み
○テストに対する"最適解"に最大限のエネルギーを注ぐのは当然だが、VWだけでなく不正と紙一重の行為は他の有名ブランドだってやっているのだろうという疑惑が生まれた。すなわちブランド力の毀損
○現時点で、リコール対象車が全世界で実に1,100万台!!
○現在の技術レベルでは現実的な最適解になるはずのディーゼル車がこの事件によって壊滅的な打撃を受ける可能性が高い
○日本車で唯一ディーゼル車を全面に押し出しているマツダは、上手く立ち回れば正に「災い転じて福となす」になるかも

まだまだあるだろうが、ディーゼル車が販売されていない日本では直接の関係はないとはいえ、VWのイメージ悪化は必須。
すると、ゴルフ等の新車の値引きや中古車の相場低下によって、自分の"ゴルフ6 → 7"計画がかなり前倒しに出来るるかもというのが最大の関心事。(;`ー´)
まぁ、そうはいっても"ゴルフ6トレンドライン・ブルーモーション"に何の不満もない毎日ではあります。
業績がかなり傾いて、最悪分割という事態にもなるだろうけど、VW社がなくなってしまう事はないはずですからね。(*´~`*)
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この記事へのコメント

じゅん子♪ : 2015/10/11 (日) 23:41:39

夫の愛車はBMW 320-dでして 若干のショックはあるようです

本当は4WDのディーゼルが欲しかったんですが
日本には入ってないし 個人輸入だと800万位であきらめざるをえなくって・・・

今後4WDのディーゼルが入ってきたらどないしよ
って思ってたのが今回の事で もうそれはないやろうと
確信したらしいです。

管理人 : 2015/10/12 (月) 18:02:50

おや、そうだったんですか。
おそらく、320i の4WDが想定以上に売れなかったために 320dがラインナップされないのかもしれませんね。
この先、BMWにも騒動が飛び火するのか、何がどうなるか誰にも分かりませんが、とにかく"d"の発売はないかもですね。(*´~`*)

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