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遥かなる「でんでんタウン」の想い出

さて。黒門市場から約2km弱の距離にある通天閣を目指すには「でんでんタウン」を通過せねばならない。
なぁ~んて姑息な説明をしてはいけない。忘れられない地名、その名は「日本橋(にっぽんばし)」。
もはや記憶の彼方にその名を留めるのみの、かつて足繁く通った"大阪の秋葉原"を再訪したかっただけである。
休日ともなれば歩道を歩くのにも苦労するほど多くの人々が熱心に通っていたのだが、日本橋の大小様々な店に陳列されているのは技術革新が際限なく続く最先端の電化製品やパーツであり、かつカネのかかるホビーの代表であった"オーディオ"~"ビデオ"~"パソコン"という大きなトレンドがあり、めまぐるしい程に入れ替わって行くおびただしい新製品の品々は何度通っても飽きることがなく、"大人のおもちゃランド"であった。
玉石混交の同業店が集積していたこの地域は実に活気と魅力にあふれていたのである。

しかし、楽しい街ではあったが、大型重量級の電化製品が主力商品というのに、駐車場不足という致命的な欠点があった。道路の二車線を占拠する慢性的な違法駐車に対処するため、隣接する浪速警察署が道路にラインを引いて有料駐車場にしてしまうという荒業に出たが、収容台数がまったく不足であり、焼け石に水に過ぎなかった。

やがて社会人となり、オーディオ趣味からいち早く卒業し、10年ほどのブランクを経た後、もっぱらパソコンやソフト目当てでふたたび数年間通ってはいたが、クルマを休日の足とするようになってからは加速度的に足が遠のくようになっていた。そして、おそらく他の多くの人々と同様に、2001年11月のヨドバシカメラマルチメディア梅田店の開業が、日本橋詣でに終止符を打つ事となった。ヨドバシ梅田には、パーツに至るまですべてが揃っていた。

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おそらくこの界隈に足を向ける事は二度とないだろうという思いとは裏腹に、単なるスナップ(凡庸な)写真を撮り続ける事に終始した。まぁ、気合を入れて撮りたくなるような魅力的なデザインの店がほとんどないという事情もある。

ところで、左から二番目のビルは、かつて 1階部分が中古パソコンショップであった。短期間でその店も閉店となったのだが、特に忘れがたい思い出があるのだ。横断歩道を歩行中、ヤマモトタカシ君に突然声をかけられたのである。それは誰かというと、そのショップが開店する 1年ほど前に素行不良で当社を解雇していた二十歳そこそこの若者なのであった。見違えるようにきちんとした身なりで、マナーも身についていて、嬉しそうに話しかけて来てくれた。立派な社会人に成長してくれたのだと、心底嬉しくなった。
その場は「今度一緒に飲みに行こうぜ」と笑顔で握手して別れたのだが、ぐずぐずしているうちに月日が経ち、その次ショップを尋ねたらすでに閉店となっていた・・・( ;∀;)

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日本橋3丁目交差点から南側の通りを臨む。通天閣側の道路である。休日の正午頃というのに、ほとんどゴーストタウン状態。

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さらに左側にレンズを向けると、別世界のような立派な建物。大阪の老舗百貨店「高島屋」別館である。
高級家具専門店であったが、バブル崩壊とともに百貨店の店舗ではなくなり、倉庫のような使われ方しかしていない。そういえば、日本橋界隈に多数存在していた家具屋も壊滅状態である。

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さらに南下してもゴーストタウン状態は変わらず。

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技術系の職種に従事していた頃に良くお世話になった「ナニワネジ」さんは健在。

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どこまで進んでも閑散と・・・

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賑わっている店は、やはり"アレ系"や。( ´ー`)

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照明器具の名門"ヤマギワ"のショウルームも今は昔。

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昔ながらの電材屋さんは、ちらほらとしぶとく生き残っているようで、ほっとするな。

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パソコンブーム全盛の頃、大変な賑わいだった人気店"ツートップ"があったビルの周辺。

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満席の店があると思ったら、ご存知「マック」。昼時にしては行列が出来ていないが、その理由は散策するうちに判明した。この狭い界隈に4店もマックが営業しているのである。( ゚д゚)

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経営の舵取りに失敗して破綻寸前であった"ニノミヤ"が最後の勝負を賭けていた大型店"ニノミヤホビー"の後は、意外や同業の店舗になっていた。

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さぁて。日本橋4丁目に歩を進める前に、「あの店」に寄ってみることにしよう。
次号に続く。
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