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別れはいつだって辛いものとはいえ・・・

自分の家族が出来てから、現在に至るまで一度もペットと暮らした事がない。
今思えば、これは驚くべき事なのである。奈良県民となってはや15年ほどになるが、それまでずっと「大阪生まれの大阪育ち」であり、そして物心ついた頃からずっと実家にはネコがいたのだ。完全に生活の一部であり、それが当たり前の暮らしだった。
人よりもずっと寿命が短いため、何度も代がわりしながら次から次へと途切れる事なく様々な種類のネコがいつも家にいた。
"トラ猫"が一番多かったな。とにかく、ネコのいる生活が当たり前だった。もちろん自分もネコが大好きだった。
ただ、ある事がきっかけでネコと別れねばならなくなってしまった。
この時は本当に辛かった。何しろ自分の手によって愛猫を手放さざるを得なかったのだ。
あの日の数時間は今も忘れられない。唯一の救いだったのが、捨てたのではなく、一緒に暮らした最後のネコを愛猫家の方に無期限で預かってもらう事になり、大阪から京都までクルマで運ぶ間もおとなしくしていくれた。
子猫のときから粗相一つせず、それまでで最も賢いネコだったのだ。里親になってくれた方にお礼を言って去ろうとすると、奥の方にいたはずなのにトコトコっと玄関に現れて「ミャア」とひと声だけ鳴かれた。
「やっぱり連れて帰ろう」という衝動を抑え、一瞬だけ目を合わせた後は振り返らずその家を出た。もちろん「いつでも会いに来てあげて下さい」との言葉はもらったが、そこには二度と行かなかった。いや行けなかったのだ。
一年ほど経って連絡があり、最後を看取って下さったとの事。「本当に賢い子でしたよ」と褒められた。安らかな旅立ちだったらしい。
そうして"ネコのいる生活"が終わったのは今から数十年前の出来事。だからといって「もう二度とネコは飼わない」と決意したわけでもなく、今は戸建ての家なのでいつでも飼う事が出来るのだが、何となくこれまではあまり気乗りがしなかっただけ。

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当時こんなのを撮る事はもちろん不可能。愛猫のうり二つの写真をフリー素材集から借用した。
最後のネコ「ちーこ」は品の良いシャム猫だった。ものすごく賢いネコだった。辛い時に寄り添ってくれて何度も癒やされた。
ところで、記憶にあるだけでも10種類以上のネコと暮らしていたのだが、ネコを看取った事は一度もない。
「ネコは飼い主に死に様をみせないのだ」と大人から教わっていたのだがその通りだった。

そして。一度だけ実家にネコとイヌがいた時期が数年間あった。
「コロ」と名付けられたそのイヌは父親が知り合いからもらって来た小型の雑種犬だったが、愛嬌があり良く散歩に連れ歩いた記憶がある。
このイヌは病弱でたしか三年くらいしかいなかった。最後はひどい皮膚病を患いとても自宅で面倒を見切れなくなり、保健所に委ねられたのだ。
その日学校から帰るとすでに「コロ」はいなかった。犬小屋もキレイに清掃されていた。不思議とあまり悲しみはなかった。
保健所に連れ去られた後の運命を想像する事も出来なかったし、相変わらずウチにはネコがいたのだった。
そんなわけで、幸か不幸かペットが旅立つ時に居合わせた経験がないのだった。

しかし愛犬家の方々はそうはいかず、何度も悲しい別れを経ては立ち直り新たな家族を迎える事の繰り返しなのだろうか。
パソコンやソフトウエアに関して人並み以上には関わるようになって"ドッグイヤー"という言葉を良く目にした。
日進月歩ではなく"分進秒歩"と表現されるほどに技術革新の速度が速かった30年近く前のハナシ。
ずいぶん乱暴な例えだが、"イヌの 1年は人の 7年に相当"だとしてこのような比喩表現が使われたようだ。
当然個体差はあるはずで、特に大型犬ほど寿命を迎えるのが速いそうで、つまり 7~10年ほどで旅立つ事になるらしい。
つまり、愛犬家は必然的に何度も辛い別れを乗り越えねばならない宿命のようだ。
イヌはネコ以上に人に寄り添ってくれる存在。可愛いペットから友だちになり、やがてかけがえのない家族となるだろう。
最期は当然基本的に自宅で看取る事になる。重い病気などで病院に預けたとしてもやはり見送る事になるのは同じ。
例えば親しい友人がその境遇になったような場合・・・
飼い主にとっては家族と同じなのだから、察してあまりあるとはいえ、ありきたりな気休めの言葉などかけようもない。

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写真はここから借りてます。
自分にはとても名文は書けないが、代弁してくれるようなページを見つけました。
暴れん坊で臆病者で甘えん坊のチャップと心優しい保護者へ。
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この記事へのコメント

くりまんじゅう : 2019/01/31 (木) 16:10:27

暖かい素敵なメッセージをありがとうございました。
何度経験してもけして慣れることはありませんが、その度につい忘れていた大切なことを思い起こさせてくれます。

昨日今日と、散歩で知り合った近所の方々もお花を持って大勢訪れてくださいました。
こんなにも多くの人たちに可愛がってもらっていたのだとつくづく思わされました。
そしてついさきほど焼き場へ行き最後のお別れをしてきました。
若い頃は涙を見せられませんでしたが、もうお構いなし、今日は人目を憚らずに大泣きしてしまいました。

親ばかといわれるかもしれませんが、本当に優しく素晴らしい犬でした。ありがとうな、チャップ!一生忘れません。

あるさんも本当にありがとうございました。

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