FC2ブログ

SMEのナゾ

2016-12-16_DSC01858.jpg
「これ、何ぁーんだ ?」と聞かれたとして"SME"のトーアームに関心のある者にならすぐに分かる。
分からない者には永遠に分からないだろう。自分も最近まで後者の方だった。( ´ー`)
この丸いパーツは"ライダーウエイト"と呼称される、レコードプレーヤーのトーンアームの針圧調整用パーツである。

2017-01-03_DSC02021.jpg
これです。
実は、このパーツに三ヶ月間にもわたって悩まされていたのだった。(*´・ω・)
調整が難しいという意味ではない。前後に移動させて針圧調整するだけという、サルでも分かる機能しかないのだ。
何を悩んでいたかというと。この"珠玉のレコードプレーヤー"を入手した当初、全体的に汚かったので外観のクリーンナップに努めていて、この"ライダーウエイト"も汚れが目立っていたため、取り外して清掃しようとしたのだ。
しかし !! これ(ウェイト)が取れない、どうしてもL型ロッドから外せなかった。(`・ω・´)
フツーに考えて、ウェイト上の小さな穴から精密ドライバーか六角レンチを突っ込んでネジをゆるめればオーケーだろう・・・
しかし、いざやってみると、ネジらしきものがない。それどころか穴の中に何も部品の存在が感じられないのだ。(。゚ω゚)
カンタンに取り外せるはずと甘く見ていて、しかしどこをどうやっても外れないため、イラツイたあげくについ力任せに引っ張り出してしまったのだ。その結果ウェイトは無事取り外せたのだが、清掃の後、元に戻せなくなってしまった。( ≧Д≦)
精密機器相手に決してやってはならない暴挙に出た結果、最悪の事態となってしまった・・・
ウェイト自体はロッドにはめ込んで、カタチの上では元に戻ったのだが、固定されないためユルユル状態。ちょっと触ると簡単に位置が変わってしまう。何より、ユルユル状態という事はレコード再生時に微振動が発生して音質に悪影響がある事は明らか。

問題解決のカギは、ウェイトを引っ張り出した時に転がり落ちるように出てきた、極細スプリングの付いた小さなパーツ。
※写真を載せたいところだが、もう二度と取り外しをしたくないので載せられない (;`ー´)
これがウェイトの穴に収まる事は収まるのだが、ネジはないし、強制ハメコミ型でもないし、どうやってもこれを固定する事が出来ない。

それにしても、さすがは銘器である。30年以上も前の製品であるにもかかわらず、"SME3009"に関する記事はネット上に実に豊富に出回っている。全体の分解の手順を紹介してくれるありがたいブログも見つける事が出来た。
しかし、この"ライダーウエイト"の取り付け・固定方法に関してだけはどこにも書かれていないのだ。(*´・ω・)
手持ちの純正マニュアルにも何も記述がない。そもそも、これは外すべきパーツではないので当たり前なのだろうが・・・

そして、苦節三ヶ月。何度もトライしては挫折してあきらめるという事を繰り返し、ついにある日突然ひらめいた。
「コロンブスの卵」とか「手品の種明かし」のようなもので、仕組みを知れば「何ぁ~んだ、カンタンやがな。」なのだった。
たしかに実に合理的な設計である。で、やはり思うところがあってここには書かないのだ。(;`ー´)

2017-01-03_DSC02015.jpg
上から見るとこんな感じ。"ラテラルバランサー"の機能も兼ねている。「何やそれ?」な人は自分で検索してみて下さい。(;`ー´)
"ラテラルバランサー"は、理論上はともかくとして機能的にはそれほど重要な意味合いはないらしいが、せっかく付いてるのだから、一応調整はしてある。自分としては、吊り下げ式の"インサイドフォースキャンセラー"と対になるデザイン上の重要アイテムとみている。
さて。またも問題発生!!

2017-01-03_DSC02011.jpg
L型ロッドは六角ネジで固定されていてカンタンに取り外せたのだが、またまたアーム本体に戻せなくなってしまったのだ。( ≧Д≦)
ネジ穴の内部で何かが障害になっていて、ロッドが差し込めない状態。これまた10分ほど悩み抜いた上、ようやく解決した。
これまた実に合理的な設計になっていたのである。"ライダーウエイト"で発想の転換が出来ていたので、こちらは短時間で解決した。
要するに単純なネジ止め方式だと、パーツにキズがついてしまうため、間接的な固定方法になってしまうという事なのだろう。
まぁ、それにしてもこの程度の作業でこれほど苦労するのだから、やはり全体の分解など手を出さない方が良さそうとの結論。
さすがの人気製品である"SME3009"は、なぜかいくら落札されても次から次へと絶えず出品されているのだが、状態の悪いものでも 2万円前後で取引されている。こんなのを練習用に気軽に入手などとはとてもムリなのでとうぶん分解は止めておく。

2017-01-03_DSC02013.jpg
再度各部の調整をし直して完調の、何度見ても美しい"SME3009/S2 improved"。素晴らしいサウンドを満喫させてくれてます。

・・・と、これほど記事を量産していながら肝心の"音質"に言及していないのは不自然ではないか ?
以下、次号に続く。( ´ー`)
関連記事

この記事へのコメント

管理人のみ通知 :