エアーウッドの総括 その2

高気密住宅に必須の設備のひとつが高性能換気装置である。

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2階のとある一室に設置された点検口。

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その横にあるのは風量調節ダイヤル。

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点検口の内部。

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建物内に張り巡らされたダクトは要所に設けられた天井の排気口と接続されている。

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そして各居室に設けられた吸気口。レバー操作で開閉が可能となっている。

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入居前に「3ヶ月に一度は点検と清掃をして下さい」と説明を受けていたにもかかわらず、一度もしてなかった・・・
恐る恐るカバーを外してみると、やはりこんな惨状になっていた !! ( >д<)

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白かったフィルターが見事にドロドロ状態・・・

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フィルターを外した後はこんな感じでダクトを通して外部が見える。手をかざしてみるとかなりの風量を取り込んでいる事が分かり、その効果にあらためて感心。
猛省してただちにフィルター清掃にかかった事はいうまでもない。( ´ー`)

エアーウッドの総括

去る10月に「エアーウッドの住み心地について知りたい」というコメントがあり、「近日中に」と約束しておきながら、2ヶ月近く経ってしまった。呆れてしまってもう見てないかもしれませんが、Yummyさん、お待たせしました。

12月初旬に真冬並みの寒い日が続き、9日にはついに雪景色となってしまったのは記憶に新しい。

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その頃の外気温は、朝方の最低気温が -3度とか-4度。しかし、この時の1Fリビングの室温は12度であった。
リビングには2箇所の床暖房設備があるが、そのうち一つだけ運転すれば30分としないうちに17度前後になる。
ウチは、あちこちの部屋に温度計があるので常に室温をチェックしているので年間通してほぼ把握している。
もちろん部屋によって多少のばらつきはあるのだが、入居以来これまで12度以下になった事がない。
さらに、この12度という室温は暖房機器を一切使用していない中での状態である。
以前の在来工法住宅では、真冬には室温2度や3度というのが当たり前だったので、正にこれがエアーウッド(外断熱工法)住宅の最大の利点であるとあらためて感じている。※ちなみに"ビールの飲み頃温度"が冬場で6度程度らしい。

以前のシリーズで何度か書いたが、外断熱構造の住宅では、本当にその性能(四季を問わず家中どこにいても快適)を満喫するには24時間空調を連続運転しなければならない。
そうすれば365日24時間、外の環境に関係なく、また、家に隅々に至るまで快適な住環境を保つ事が出来る。
しかも、それに必要なコスト(電気代)は、在来工法住宅よりも圧倒的に少なくて済むのである。

にもかかわらず、断続運転ではそのありがたみを100%享受する事が出来ないのだが、しかし、我家の場合それでも快適な環境は何とか維持出来ているわけである。

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外断熱住宅では、屋根や壁面だけでなく床下の基礎部分にも高級断熱材がふんだんに使われている。
寒さは足元からが最も厳しいので、基礎部分をすべて断熱材でくるんでしまうのは非常に有効であると思われる。

中高年世代になると、夏の暑さよりも冬の寒さのほうが体にこたえるので室温が安定している事が最上である。
エアーウッド(外断熱)工法はコストが余分にかかる事は間違いないが、それだけの価値があると断言出来る。
そうゆうわけで、資金に余裕があるのであれば迷う事なくエアーウッドにすべきである。

なんて書いたけど、富裕層でない限り、まぁフツーは住宅購入はギリギリの予算になってしまうし最終的に超過してしまうので、"資金に余裕"なんて事にはならないんですがね。
だから、一からの計画であれば、在来工法(内断熱)を無視して最初から外断熱を前提にした予算を組む必要がある。
在来工法を基準にして、外断熱工法をオプション的に考えると資金計画は破綻して後退を余儀なくされる事態となる。

とエラソウに云ってはみても、自分の場合もけっきょく予算不足で建築面積をひとまわり小さくせざるを得なくなり、間取りも大幅に妥協と、当初の計画からかなり後退する結果となったのである。
この辺の事情については、今後のシリーズでお送りする事にする。かもしれない。( ´ー`)

光熱費レポート【改訂】

だいぶデータが充実して来たので、おなじみの光熱費レポートを。
データが安定して来たので、今冬を過ぎてからのレポートを最後とする予定である。
今回は、4月を基点とするグラフを作成した。
現在の住居(オール電化)が3月末入居なので、前住居(電気+ガス)との比較が更にしやすいという理由である。
何度もしつこく書いているが、低気密住宅と高気密住宅における光熱費(省エネ度合い)の比較材料となる。
4本の折れ線のうち、上側2つが前住居のもので、ほとんど同じデータとなっている。
下側2つは転居後のもので、上2つとの相似形ではあるが、冬場の差異が大きい事が一目で分かる。すなわち暖房費の大幅な節約となっているわけである。年間通して10万円以上の節約となった事は以前に書いた通り

光熱費グラフ2010-2

水色の折れ線が今年のデータであるが、7月まで前年とぴったり並んでいたのが、8月から9月にかけて大きく上昇して前住居時代に迫っているのは、ご存じ史上最悪の猛暑が原因である。前年よりもエアコンの使用頻度が格段に増加したのがそのまま電気料金に反映されている。
とはいっても、最大でも 2万円を大きく下回っているのが高性能住宅の証明。
外断熱費仕様とするだけで 300万円強余分にかかってるが、さぁ何年で元が取れるか計算してみよう (^^ゞ

光熱費レポート その 3【改訂】

【某A氏から、一部説明不足の部分が指摘されたため、後半部を加筆訂正し、改訂版としました】
2月という月は、体験的に最も寒い時期だという印象なのですが、今年は「ウソでしょ?もう終わり?」というくらいに穏やかに終わってしまい、もう 3月突入です。
そこで、またまた光熱費レポートシリーズです。11ヶ月が経過して佳境に入りましたので、グラフもバージョンアップし、複合グラフにしてみました。
この種のグラフに慣れてないと、ちょっと見にくくなってしまったのですが、我慢してください。すぐ慣れますよ。
新たに加わった棒グラフとその数値は、光熱費の前年度比を表しています。1月の削減率が突出している事が分かりますね。
光熱費201002
気候そのものが昨年までよりも穏やかであった事も確かだと思いますが、特に昨年の 1月前後は寒さが厳しく感じ、暖房器具は 1.エアコン2台、2.ガスファンヒーター、3.オイルヒーター(デロンギ)2台、4.キッチン足下ヒーター、5.簡易床暖房(床置きカーペット型ヒーター)、6.脱衣室ハロゲンヒーター、7.浴室暖房(カワック)、8.足温器、9.デスク足元ヒーター、10.加湿器(!!)
これらがほぼフル回転してました。さすがにすべて同時に運転する事はなかったものの、今から思い返すと、良くもまぁこれだけ動員してたもんだと呆れます。そりゃあ 5万円近い光熱費は当然ですわ。良くもその程度で済んだものだとも云える・・・(-_-;)
問題は、これほどの暖房器具を使い回しても、やはり基本的には寒い生活だったという事実です。厳寒期には、事前暖房をしているにもかかわらず、浴室に足を踏み入れた時など、その床の冷たさには辛さを通り越して「何でこうなるの」と感心したくらいでした。
この冬に稼働したのは、上記の内、1.エアコン2台、3.オイルヒーター(デロンギ)1台、9.デスク足元ヒーターのみ。しかも、フル回転ではなく補助的に運転していたに過ぎません。代わりに、床暖房装置がフル回転でした。しかし、二部屋分の装備のうち、実質的に利用したのは一部屋分だけで、この成績となりました。外断熱万歳!!、と言いたいところですが・・・
思い起こせば、大阪市内の高級マンションや、高級仕様でも何でもない古いマンションタイプの公団住宅に住んでいた頃は、安物の窓サッシで結露出まくりの環境にもかかわらず、真冬でもオイルヒーター 1台の運転だけで充分快適に過ごせていたという体験もしっかりと心に残っています。う~~~む。どう考えれば良いのだ・・・(´д`)
・・・シロートなりに一生懸命考えた結論として、たとえ自分自身の移り住んだ体験の範囲内であったとしても、住宅の快適性を比較分析して云々する事はやはり簡単な事ではないと気づかされました。環境条件が違いすぎるの案件ならば直接比較する事は意味がありません。
床面積は現在の約90/80%と大差ないですが、建物の構造の違いに加えて、菊美台は大阪平野とは違い、さして高くもない山々に隔てられただけで冬期の最低気温が 3~4度も低いという地域の気候差も大きな要因であると考えられます。

それで、結局何が言いたかったのかと問われれば、空調環境という観点のみからみた場合は、大阪市内のマンション住まい時代と大差ない快適性を外断熱住宅によって手に入れる事が出来たという事です。低級から高級まで 6箇所のマンション住まいを体験した身から、それは断定出来ます。しかしこれは空調環境だけの要素です。大阪市内と比べて空気のきれいさは言うに及ばず、生活騒音の低さや緑の多さや整備された街並みなどは比較の対象でさえありません。
今回も含め、昨年からレポートとして使用しているグラフのデータは、同じ地域の同一メーカの施工による一戸建て同士の比較なので、充分に価値のあるものである事は変わりません。
そんなこんなで、寒い地域の高気密仕様でない一戸建ての冬は、ひ弱な都会出身者には辛いのものだったという嬉しくもない思い出は忘れられないものになりそうです。過去形になって良かった・・・(^^;)

性能測定中

久々に登場の網中さんです。この日(といっても実は1月24日)は測定器を見せに来てくれました。
ブログに書いてから写真を見て調べたところ、"RTR-57C データコレクター"という製品でした。
室温測定器 網中室温測定器 本体
あちこち見学に出向いていた頃、きんてつのエアーウッド仕様のモデルハウスの各部屋や小屋裏に必ず付いていたのが、下の写真の高性能温湿度計で、いかにもプロ用という雰囲気を漂わせており、わたしは見る度にこれが欲しくて仕方なかった(←我ながら変なヤツ(^^;))のです。
入居前から網中さんに頼んでいたんですが、ようやく昨年末に取り付けてもらいました。会社にも在庫が少なくてなかなか手に入らなかったそうです。
室温測定器室温測定器 床下
これが温湿度計本体。数秒間隔で温度・湿度表示に交互に変わります。ぐるぐる巻きになってるコードの先端部分が(たぶん)センサーで、本体の上に角のように飛び出ているのは(たぶん)後述の機能のための送信アンテナです。
ちなみに製品名は"RTR-53 小型防水ワイヤレスデータロガー"。これは温湿度用ですが、この他に電圧やパルスを測定出来るシリーズ製品もあってなかなか面白そう。思ったより値段も高くないので、ボーナス出たら買ってみようかな、と一瞬考えたりもしたくらい・・・
写真左側は室内の壁面上部に取付け、右側は洗面室の床下に置いてあります。この時期の、しかも最も寒い場所であるはずの床下ですが、屋外が 1度C前後の気候にもかかわらず実に12.5度Cを示してます。実際床下に頭を突っ込んでみてもちっとも寒くないし(^-^)。
この計測器のエラいところは、その名の通り"ワイヤレス"で測定器にデータを送信するところです。モニタとなったお宅(ウチ!!)の周辺に停車して測定器の受信操作をするだけで、計測値を記録出来るという優れものです。毎月1回測定に来ているというので、それならその測定器を観てみたいと頼んで冒頭のようになったわけです。
それはそうと、網中さんの、出会い当初からまったく変わらない対応の良さにも感心してます。何しろユーザーにとっては営業マンが会社の代表ですからね。彼のおかげできんてつに対する良好なイメージが保たれているわけやから、給料上げたってや、近鉄さん!!

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